1本でもなく3本でもなく なぜ2本なのか? ですが、
炉内の変化を最小限にできるからです。
薪を追加投入した時の炉内の変化を検証
ストーブへのダメージもかえりみず、実際に1本~3本までやってみました!
薪の1本焚きはエネルギー不足
1本の場合炎が炉内に行き渡りません。
小型のストーブなら問題ないのですが、大型ストーブの場合徐々に炉内の温度が下がり、最終的に有炎燃焼が止まり炭になってしまいます。
この状態は炎が出ないのですが、炉内は木の成分である “セルロース” を分解する温度には達しているため「可燃性ガス」は出続けているのです。
↓木の燃焼に関しての記事です
この可燃性ガス、燃えなければそのまま煙突から出ていくんですが、見た目は「煙」
しかもタールなどの不純物をふんだんに含んだ煙なのです。
当然、ガラスは曇る、煙突にススがこびりつくなど、燃えないと悪さばかりするやつなんですね。
だから炉内を高温にして燃やしてしまうんですが、薪1本じゃどうにも温度があがりずらい、ってなるわけです。
あ、炉内に熾きが盛りだくさんで高温状態なら話は別ですよ!
また、扉の開け閉めが多いのもよくありません。
扉を開けるとたとえ一瞬でも冷たい空気が大量にはいってしまい、炉内の温度が下がってしまうのです。だから扉の開け閉めはできるだけ少なく、短い時間にするのがベター。
1本焚きはしょっちゅう薪をくべるので開け閉めが多くなってしまうのです。
薪の3本焚きは炉内が冷えすぎてしまう
それなら逆に本数を増やして3本にするとどうなるの?って話ですが、
炉内に薪を3本も投入すると一気に炉内の温度が下がってしまい、薪に火が付く前に有炎燃焼がストップしてしまいます。
結末は1本入れた時と同じ、炉内がモクモク状態 です。
燃え始めても全体に火が行きわたるまで時間がかかってしまいその間炉内の温度は不安定に、、、
薪は1度に2本投入が安定する
炉内の温度を下げず、有炎燃焼を活性化するならやはり2本がちょうどいい!
そして、 薪の置き方にもちょっとしたコツがあるんです!
その積みかたとは、、、
名付けて「人の字」積み!
上から見たら人の字に似ているので勝手に命名しました!あ、「入の字」積みでもかまいません、一緒のことですので(‘ω’)ノ
薪ストーブは十人十色
これはあくまで我が家のストーブと薪のサイズから導き出した答えです。
ストーブの種類、薪の大きさ、もしかすると煙突の設計でさえも炉内の環境に変化をあたえるでしょう。
そう、薪ストーバーが10人いれば10通りの運用スタイルがあるということです、だから薪ストーバーの数だけ最適解があるにちがいありません。
愛用する薪ストーブに最適な投入方法、考えてみてはいかがですか?
それでは良い薪ストーブライフを!
私は一度に二本の薪を横に平行に入れ薪と薪の間を2cm位隙間を開けるときれいな炎が見えます。
薪はなるべく太目長めだと暖かくて長持ちします。