木の伐採にローププーラー(アメリカンパワープル American power pull )を使ってみました!
「木を狙った方向に倒したい」って時に使えます!
ローププーラーとは?
ワイヤーではなくロープ式のハンドウインチのこと。
同じ牽引具としてチルホールや巻き取りウインチなどもあります。
- チルホールより軽い
- 巻き付け方式じゃないのでロープの長さ分だけ引ける
- 700キロの牽引力
3.5キロなら片手で持てますね、同パワーのチルホールは約10キロなのでほぼ3分の1です。
山の中で道具が重いのは苦痛以外の何物でもありません。
巻きつけ方式のハンドウインチはリールがいっぱいになると「これ以上巻けない」ってなります。
「もう少し張りたかったのに」ってとき困りますよね。
しかし ローププーラーはロープを巻き付けずに「流す」方式なので、いつまでも引き続けることができるのです!
そして牽引力が700キロあれば十分!大きな木も狙い通りに倒せます!
- ロープが劣化しやすい
- マニアックな道具なので売ってるとこが少ない
- テンションがかかっている状態だと緩めにくい
ロープは擦れると容易にダメージを受けるためワイヤーより耐久性は劣ります。
でも柔軟性があるので折り曲げても癖がつきにくいですし、ワイヤーと違って濡れても錆びることはありません。一長一短ですね。
アメリカンパワープル(American power pull )を購入
EbayでGETしました。
さて、ローププーラーといえばMAASDAMやマーベルプラロックMPR-1000、MPR-2000あたりが有名どころです。
なぜアタイがこれを選んだかというと
誰もレビューしてないから
MAASDAMやマーベルプラロックはすでにレビュー記事があるんですね。
で、同じものをレビューしても面白くないじゃないですか。
というわけ。
まあ誰も使ってない=素性が分からないor評判が悪いのどちらか(そんなことはない)ですが、
ここはアタイが人柱になります!!
画像を見る限り一応しっかりしてそうではありました。
見た目はマーベルプラロックと同じ?ってくらい似てます。
MAASDAMは確かな品質だけあってお値段もなかなか↓
エスコのローププーラーはリーズナブル↓
ローププーラーの使い方
よく見ると簡単な仕組み。フック付きのロープ6mが付属してます。
ロープは1496㎏の引っ張り強度を備えた直径1/2インチの耐摩耗性ダクロンポリエステル製←(取説コピペ(‘Д’))
レバーを前後させることでフックが近寄ってきます。
歯車にロープを喰いつかせ巻き取ります、んで戻らないようにロックピンがついてます。
解除レバーは張ったロープを緩める時に使うモノ、歯車をフリーにできます。
しかしロックピンも効いてるので 緩めたい時はロックピン&解除レバーの二つを開放しなければ緩みません。
ロープの送り方
解除レバーの操作だけで緩みます。
ロックピンはロープにテンションがかかってないと効かない仕組みになっているので 緩んだロープを送り出すだけなら解除レバーの操作だけでOK!
これがロック状態、ツメがギアをとらえてます。
取り扱い時の注意点
端末がほどけそう
届いた時から思ってました、
のり付けが甘く、そのうち“そうめん”みたくチュルチュルになりそう。
そうなる前に接着剤&ビニールテープで補強するのが吉。
摩擦でロープがささくれる
こればっかしは丁寧に扱う以外ありません。がどんなに気を付けていても摩耗しちゃうんですよね(‘Д’)
ではボロボロになり、使えなくなったらどうしましょう、、、
ホームセンターに(ほぼ)同じロープが売ってます!!
発見したアタイをほめてください!!
素材・径・引っ張り強度はほぼ同じ!違いといえば3つ打ちと8つ打ちの差くらい。
秘密にして一人優越感に浸ることも考えましたが、
せっかくこの記事を読んでくれてるあなたには教えちゃいます(^_-)-☆
なので劣化しても交換できます!
“American power pull ”は日本に代理店が無く、ロープ注文はアメリカ本社に問い合わせなくてはならず一苦労。
でも 近所のホームセンターに売ってることが分かれば、ロープが損傷しても精神的に楽でしょう?
いざ伐採
切り倒すのはこの木、幹が弧をえがいて重心が分かりづらいです。
んでもってそばにお墓があるので、ローププーラーで反対方向に引っ張りながら倒そうってわけ。
まずはスローウエイトを使いロープを枝に引っ掛けます、ポイントは 高い位置にある太い枝にかけること!
次にローププーラーを別の木に固定、荷重がかかるので生きのよい太めの木を選ぶべし!腐ったり枯れたりした木はダメですよ。
先日切ったばかりの椿の切株に固定、根は生きてるので大丈夫そう。
固定完了
レバーを前後して張ります!
ロープにテンションがかかってないと歯車に噛まないので引けません。
ある程度人力で引っ張ってからレバー操作するといいです。張っていくごとにレバーが重くなるけど引けないということはありません。
あと何キロかかっているか分かりません、ロープの張り具合で「大体何キロくらいかなー」って感じで見当つけていくしかないです。
レバーを引き続けるとバキバキと音を立てて倒れました。伐採成功!!
ツルもしっかり効いてる!!
↑今回使ったのはこの道具たち、プーリーは出番なしでした。
写真とは違いますがカラビナは強度のあるものを、アルミのオートロック(ダブルアクション)がおススメ!CE認証アリを選びましょう。
ローププーラーで伐採のまとめ
いかがでしたか? ローププーラーの便利さが伝わったことと思います。
最後に要点をまとめます
- チルホールより軽い
- 巻き付け方式じゃないのでロープの長さ分だけ引ける
- 700キロのパワー
- ロープが劣化しやすい
- マニアックな道具なので売ってるとこが少ない
- テンションがかかっている状態だと緩めにくい
ホームセンターに替えのロープが売ってる!!
モチノキも伐採しました↓
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伐採する時はヘルメットと手袋、それからゴーグルも忘れずに!
それではよい伐採ライフを!!
スローウェイトを引っ掛けるとさらりと書いていますね。投げ方とか複数枝に掛った時の処理とか、引っ掛かって落ちてこないときの対処方法とか、ココ難しいところのはずですが。
それから、本文中にはナイロンのロープと書いてありますが、ホームセンターで撮った写真はポリエステルのようです。
また、撚りと編みで形状も異なっています。
だいぶ異なるロープのようです。
カラビナは写真だとオーバル型ですが、リンクは洋ナシ型ですね。今回の用途は常に荷重がかかった状態での二方向の牽引になるので、リンクの画像にもオーバル型かD型を載せた方がいいんじゃないでしょうか。
破断しても人が落ちて死ぬわけではないですが、紹介するのであれば強い力がかかるところは何を使うべきか、しっかり書いた方がいいと思います。
スローウェイトを引っ掛けるとさらりと書いていますね。> バレちゃいましたね”(-“”-)” 実際はすごく苦労しました。スローウエイトだけで記事が書けそうだったので後日アップしようかと思ってます(^_-)-☆
だいぶ異なるロープのようです。>スミマセンよく見てなかったもので、付属のロープはポリエステルでした。径は12ミリで同じですが 3つ打ちと8つ打ちの違いが大きいですね! 何メーターか買って試してみます!
カラビナは写真だとオーバル型ですが、リンクは洋ナシ型ですね。今回の用途は常に荷重がかかった状態での二方向の牽引になるので、リンクの画像にもオーバル型かD型を載せた方がいいんじゃないでしょうか。>読者に対して誠実ではありませんでした、情報発信するものとして反省してます。 しかも写真はステンレスのスクリュー式 リンクはアルミのオートロック式を載せてました。 ご指摘ありがとうございます!!