よし子です。
昨日、チェーンソーと草刈り機の燃料が無くなったので携行缶持ってガソリンスタンドに給油に行った時のことです。
スタンドの店員が「ここに必要事項を記入してください」と紙を差し出してきました。
紙には、住所、氏名、使用目的を書く欄が。
私は「今までこんなのあったっけ?」と思いながらその紙に記入しました。
私「最近こうなったんですか?」
店員「はい、そうなんです、お手間かけさせてすみません」
急いでいたのでこれ以上深くは聞きませんでしたが、何か理由があるのだろうと思い帰って調べました。
全国の給油所で同じような措置が
京都アニメーションの火災を受けて
事の発端はこれでした。まだ記憶に新しい事件。
犯人がガソリンを購入し、バケツに移し替え放火し多数の死傷者が出た火災です。
ここに「携行缶」が登場します。
犯人はガソリンスタンドで40ℓのガソリンを20ℓの携行缶二つに分けて購入した後、台車で現場まで搬送しています。
この行為自体は全く違法ではありません。
日本は携行缶さえあれば誰でもガソリンを購入できるのです。
今回の対策はその現状を受けてのように感じます。
1事業所につき1日200ℓまで
販売記録を作るので管理しやすくするためでしょうか、ガソリン、軽油にかかわらず1日200ℓまでです。
1人で200ℓじゃないですよ、1日で給油所が携行缶に給油できる量が200ℓです。
なので、「今日うちはもう給油できません」というスタンドもででくるでしょう。
その時は別の給油所を探さなくてはならず、給油所が少ない地域では次の場所まで何キロもあることは珍しくありません。
つまり早い者勝ちです。
そしてもう1点、自動車への給油は従来通りで大丈夫です。
ガソリンを給油する際に住所、氏名、使用目的を記入する
私の地域では用紙に
- 住所
- 氏名
- 使用目的
を記入しました。
地域によっては免許所の提示を求めることもあるかもしれませんね。
いずれにしろ購入者の身元、使用目的を給油所が確認するため、何らかの方法で確認する必要があるみたいです。
現場従事者には不便
1次産業従事者、農業、漁業、林業などの方は、携行缶で燃料を購入する機会が多いです。
さらに、トラクター、コンバインなど大型機械は燃料も大量に必要です。
草刈り機の燃料を買いに行く私が不便だと思うくらいなので、その方たちにとって1日200ℓ縛りはかなり厳しいことでしょう。
そして実際に厳しいとの声があがっているみたいで、今後は危険物取扱者がいる給油所からは制限なく給油できるように、との動きもあるのだとか。
携行缶への給油の規制まとめ
今回の件、まだ制度として確立されていませんが、社会的影響が大きい火災だけに政府も何もしないわけにもいかず・・・、とりあえずの対策といったところでしょう。
今後は現在の対策で現れた効果から、更なる対策が可能か検討するそうです。
犯罪性と利便性、相反した顔を持つ2者が折り合いをつけた部分で対策がとれればいいですね。
最後に、犠牲者の冥福をお祈りして終わりにします。