今日は、手の届かない高さにある枝を地上から安全に伐採できる「高枝ノコギリ」について。
家の前に生えている巨大な杉の木。この木のおかげで昼過ぎから庭が日陰になるんです。
しかし高さは6m以上、普通のノコギリでは届きません。
「こんな大きな木あったっけ?」と気になりだしたころにはすでに手が付けられない状態になっているのはよくあるパターン。
張り出した枝が軒にかかりそうだったり、畑が日陰になって作物に陽があたらなくなったり放置するとロクなことがありません、、、最後は伐採業者に依頼するハメに。
高枝伐採の決定版!シルキーはやうち4段のいいところ!
アタイが手に入れたのがコレ。
「シルキーはやうち4段」です。
シルキーは大正8年創業の歴史あるノコギリのメーカー。庭木からプロ用まで幅広い種類を取り揃えてます。
さっそく“はやうち”の魅力を伝えていきますね!
ラインナップは3種類、用途に応じて選べる!
どの高さの枝を切るかで3種類から選べます。
- はやうち2段は最長3.6m。重さは2.1キロ。
- はやうち3段は最長4.9m。重さは2.6キロ。
- はやうち4段は最長6.3m!重さは3.2キロ。
はやうち4段でも 縮めておけば低い枝を切ることができます、しかしその分重いので腰や腕に負担がかかってしまうんです。
この重さは2段や3段を使っていればば味わう必要のない苦痛、楽に作業するため“適材適所”は大事です。
高さ3mの枝しか切らないのに最長の4段を購入しても宝の持ち腐れになってしまいます。
どれを選べばいいかわからない場合、 剪定する枝の高さより少し長いものを選べば間違いありませんよ!
握りやすいグリップ形状
剪定中に落としてしまうと大変です。はやうちはのグリップはゴム製で、小さなリングが幾重にも重なり、滑りを防止しています。
手の動きをダイレクトに刃へ伝えることができる。だからよく切れるんです。
両手で持てるようグリップの長さは約1mあります。
軽量で頑丈なアルミパイプ
長い・軽い・頑丈と三拍子そろっているのにはワケがあります。
それはポールが中空アルミだということ、
中空で大丈夫なの? と思ったあなた、このポール、ただのポールじゃないんです。
- 形状が楕円で力のかかる方向に対し剛性が高い
- 肉厚
- ジョイント部が2重ロック
こんなにノウハウが詰め込まれてます。さすが25年のロングセラー商品!
いくら頑丈とはいえ、6.3mまで伸ばすとさすがにしなりますが、“脆い”というわけで決してありません、許容範囲のしなりです。
2重ロックはボタンロックと折り返しロックになってます。
最長6.3mまで伸びる
6.3mってどのくらいの高さなのか 見てもらいましょう
まずは収納時。 持ってるのはアタイ、身長166㎝です。
2段と3段です。これでも十分長いと思います。田舎でよく見かける大きめのこいのぼりのポールか?ってくらいです。
そしてこれが4段!! 写真じゃ伝わりずらいですがお分かりいただけたでしょうか?
薪ストーブの煙突の高さを超えてます! アタイが3.5人分くらい。
ここまで伸ばすと支えるのがやっと、強い風が吹いたら倒れそうです。持ち運びは困難で水平に持つなんて絶対無理です!
だから剪定するときは樹木の下に行ってから伸ばすのが得策ですね。
高枝専用に開発されたノコ刃
切れ味抜群なのは言うまでもありません新品の刃に触れると刺さりそう、それくらい鋭いです。
大人の手首ほどの枝なら15往復もすれば切断できます。
刃には「アサリ」というものがついてます、
アサリというのはノコ刃のギザギザが左右に張り出していること、これにより切り口の隙間が大きくなり、枝がしなったときに刃が挟まれるリスクが減ります。
ノコ全体の形状にも注目です、内側にカーブしているので一度枝をとらえたらガッチリ喰いついて離しません。
枝に刃を乗っけたら前後させるだけで切れます。 鋸の重みで切るので力は不要です。
壊れても部品ごとに注文できる
“ノコギリは使い捨て”という常識を覆してます。
部品ごとに売られているので修理できるのはありがたいですね。たとえポールが折れても新しく買い直す必要がなく末長く使えます。
もちろん替え刃もありますよ!
シルキーはやうち・シルキーハヤテ・ニシガキ枝打ち一発を比較
ここではこの3機種を比較し、最終的にアタイがはやうちを選んだ理由を説明します。
アタイが重視したのは 長さ・重さ・頑丈さの3点です。
シルキーハヤテ
シルキーが販売する高枝ノコギリは、はやうちとハヤテの2種類。
はやうちが元祖で、ハヤテが後継。当然スペックはハヤテの方が勝っている、、、
というわけではありません!
お互い一長一短あるんです。
ハヤテ4段とはやうち4段を比較してみますね。
まず長さ、ハヤテ4段は最長6.1m はやうちより20㎝短いです。
重さは3.7キロ。はやうち4段より500g重いです!
重さを犠牲にしているだけあって 頑丈さはハヤテに軍配。ポールの径が太く、しなりが少なくなるよう工夫されてます。
鋸刃はアサリなし
ハヤテの鋸はアサリがついてません。
刃が挟まっちゃうんじゃないの?という心配は無用。ここはシルキーの腕の見せどころで鋸刃自体が曲面研磨されていて、 鋸自体の厚みでアサリを出しているんです。
その刃で切ると切り口が超なめらかになります! アサリ付きだとこうはいきません。
切り口にこだわるシルキーならではのテクノロジーですね。
↑もちろん替刃もラインナップしてます。
鎌刃のみ交換できる
鎌刃は枝がちぎれるのを防ぐため、切断前に切り込みを入れておくためのもの。
はやうちは鋸と鎌刃が一体なので、どちらかが摩耗したら刃ごと交換しなければならないのですが、ハヤテは別々なので消耗度合いに応じて交換できます。
枝打ち一発
ニシガキ工業株式会社が放つ「枝打ち一発」。ラインナップは、3m・4m・5m・6.5mの4種類。 6.5mは国内で最長だそうです!
6.5mとはやうち4段を比較します。
長さははやうち4段より20㎝長く、重さは2.4キロではやうち4段より800gも軽い!
耐久性に関しては、軽い分はやうちより劣るようです。特にポールの耐久性に不安が残ります。使い方の問題かもしれませんが、、、切断時にかなりしなるとの報告もあります。
鋸の角度が5段階に調整できる
これはすごくいいと思います。枝の角度、立ち位置によって刃を最適な角度にすることができるので、足場の悪いところや枝まで距離のある場合でも効率良く切れるんです。
このように刃を折りたたむこともできますよ!
シルキーはやうち4段に決定
それぞれの印象は、
ハヤテ4段→ 頑丈すぎて重い=女性には扱いずらい。
ニシガキ枝打ち一発→ 長さの割には軽すぎる、切断時パイプがしなり剛性が不安。しかし、刃の角度が5段階も変えれるのはありがたい。
はやうち4段→ 長さ・重さ・頑丈さのバランスが良い。
って感じです。
総合評価で選びました。
まとめ:業者に依頼する前に高枝ノコで枝打ちすることも選択肢に入れてみては?
いかがでしたか?機能的な高枝ノコがたくさんあるでしょう?
どの商品も高枝を効率よく切ることを念頭に作られているので、とても操作しやすいです。
造園屋さんに枝打ちを依頼すると 木1本で4万~くらいかかります。それならば 高枝ノコを購入し、自分で剪定するのも大いにありだと思いますよ。
今回紹介した3種類、実際にプロの伐採業者も使っているくらいなので、業務用に近いレベルです。どれも性能は申し分ありません。
あとは自分に合ったモノをチョイスするのみです!
最後までお読みいただきありがとうございました!