今回、軽トラックに取り付け可能なクレーンを調べてみました!
軽トラの荷台にハンドクレーン 簡易クレーンを設置する
軽トラックにクレーンが取り付けできること、ご存じですか?
「え?そうなの?」と思ったあなた、
”軽トラ”といえど立派なトラック、重量物を乗せることもあるんです!
なんと最大で350キロもの荷物を載せることができるのですよ!小さいからといって侮ってはいけません。
350キロもあれば大概の荷物は載せることができますし、その気になれば引っ越しだって軽トラ1台でいけます!
しかし、一人で重い荷物を積み込むのは力仕事の上、場合によっては腰を痛めたりすることもあります。
クレーン取り付けていなかった頃は助けを呼んだり、一人でヒーヒー言いながら積み込んでいました。
それがクレーンを取り付けてからすごく楽になったんです!
力の弱い女性の方には特にオススメですよ。
- クレーンを選ぶ時のポイントを知りたい
- 軽トラに合うクレーンはどのようなものがあるのか?
クレーンを選ぶときのポイント
最大吊り上げ荷重をチェック
この重さまでなら吊れるよ。という値、それを最大吊り上げ荷重といいます。
軽トラックは最大で350 kg の荷物を積むことができますが、ここで注意点なのがクレーンの重さを含めて350 kg 以内におさめなければならないということ。
例えば、クレーンの吊り上げ荷重が300kgだったとします。しかしクレーンの重量が100kgだった場合、最大積載荷重は250kgになります。
よって、いくら300kg吊れるクレーンでも250kgまでしか載せることができず、これ以上載せると法令違反になってしまいます。
なので、仮に最大つり上げ荷重500kgのクレーンを取り付けても、500kg吊ることがないので宝の持ち腐れになるというわけ。
選ぶ際はクレーンの重量と吊り上げ荷重のバランスを考慮しましょう。
ちなみに我が家のクレーンは重量が100kgで最大吊り上げ荷重が250kgなので、バランスとしてはまあまあかなと思います。
荷台の占有スペース
荷台に取り付けるタイプのクレーンは、どうしてもある程度のスペースを占有します。
寸法の大きな荷物を積むときに占有スペースが大きいものだと邪魔になります。
特に長いバイクを積む時は障害になりやすいので、吊ったはいいが載せるスペースが足りない。。。なんてことにならないよう事前に確認しましょう。
主に積載する物の寸法、クレーンを取り付けた時の荷台の広さ、を考慮し積載可能かを判断すべきです。
クレーンの設置・取付け方法
鳥居に固定するタイプや、荷台の鉄板に固定するものなど多種多様ですができるだけ固定面積が広いものを選びましょう。
荷台に固定するタイプが多いですが荷台の鉄板は以外に薄く、1カ所固定だった場合、荷物を吊った時1点に荷重がかかり、鉄板が曲がる可能性も。
できればフレームから何箇所もボルト締めできるものを選びましょう。
ショーワイージーハンド250は支柱から縦横に鉄骨ビームが張られ、ボルト7か所でとめています。
ブームの長さ
伸び縮みする棒の部分のことをブームといいます。
遠くのものを積む場合はブームの長さが重要になります。
ただし、荷物が遠い位置にあればあるほど吊り上げ荷重が下がり、車両の安定度も下がるので注意が必要。
後で紹介するクレーンの中に荷台の反対側にも届くものがあります。
クレーンにアウトリガーが付属しているか
荷物を吊ると車体が傾きます、重量物の場合最悪転倒する可能性もありますが、これを防止するための足をアウトリガーといいます。
そして重い荷物を吊ってもアウトリガーとクレーンに荷重が分散されるので、荷台を曲げるリスクが減ります。
収納時は邪魔にならないようすっぽり収まる仕様になっているものが多いですが、アウトリガー自体が強固なつくりのため、クレーンの重量が重くなり最大積載荷重は少なくなりがち。
しかし、あるのとないのではクレーンの安定度が全然違います。買うのならアウトリガー付きのクレーンをオススメします。
車体からはみ出さない大きさか
先ほどの”占有スペース”に近い内容ですが、収納状態で前後左右はみ出さないかを事前に調べておきましょう。
私はクレーンの寸法を調べ、取り付けたい位置からメジャーなどを使い大まかに形をイメージしながら測ってみました。
以外に気づかないのが上のはみ出し。
もしはみ出すと走行時の接触や事故の元になるので、立体駐車場や高架下など常に注意を払う必要があるだけでなく、車検にも関わってくる部分です。
”軽トラック専用クレーン”であればはみ出さないように設計されているので、もし心配であれば専用品を購入することをススメます。
電動クレーンか手動クレーンか
クレーンを起伏させる油圧シリンダーは電動・手動があり、電動はバッテリーから電源を供給し、リモコンのボタン操作できます。
手動はタイヤ交換のときに使うダルマジャッキと同じ要領で、シリンダに棒を差し、つくことで起倒する仕組み。
電動は楽ですが、それなりに値段も高いです。
手動は手間がかかりますが、構造が簡単なため故障が少なく、値段も抑えられています。
何を積載するかで必要性が変わってきますが、迷ったら電動にしておけば間違いないでしょう。
電動ウインチか手動ウインチか
巻き取りウインチも電動・手動があります。それぞれの特徴は油圧シリンダーと同じなので割愛します。
シリンダー・ウインチは同時に使うことが多いので、両方手動だときついかもしれません。。。
どちらか片方でも電動を選びたいところです。
クレーンを取り付けたまま車検は通る?
クレーンがついたままでも車検は通ります。
しかし、 そのまま通る場合と通らない場合があるのです。
理由は以下の2点。
1つ目が車両からのはみ出しの有無。はみ出していなければ車両寸法が変わらないのでセーフですが、出ていれば構造変更&記載変更が必要になります。
2つ目が重量。車重が50kg以上変化したら構造変更&記載変更が必要になります。クレーン本体の重量によって提出書類が変わるということですね。
ただし、車検場は地方によって基準や方針がマチマチなので、構造変更すればどこの車検場でも大丈夫かといわれると微妙なのが実際。
我が家のクレーンは100kgあったので、構造変更と記載変更でパスしましたがどうしても心配な場合は、クレーンを外して受けるのが無難です。
購入の際、取り外し可能なクレーンか、重量50kg未満のクレーンを購入することをオススメします。
電動クレーンは車のバッテリーを使える?
どのクレーンも基本的に12V仕様のモーターが使われているので車のバッテリーで使用可能です。
ただし、作動時は大きな電気を使うため、エンジンを切ったままだとすぐバッテリーが容量不足になるため、エンジンをかけっぱなしにしてオルタネーターを作動状態にし、バッテリー上がりを予防しながら使用しましょう。
さらに、配線は太いものを使用しバッテリーから直接クレーンにつなげる必要があります。ヒューズやシガーソケットからの配線は0.75sqと細いので、大電流を流すと高温になり、最悪車両火災になることも。。。。
最低でも2.0sqより太い配線を使用しましょう。
おススメトラッククレーン紹介
クレーンについて調べていくと結構な種類があり、個性溢れたラインナップだったので、
その中で私がオススメするクレーンを6種類厳選しました。
ガレージ7M(ガレージナナエム)インターセプトシリーズ
このクレーンは軽トラック専用に開発されていて、荷台のスペースもできるだけ無駄にならないように設計されています。
- 350kg吊り
- キャビン後方設置
- ボルト複数固定
- クレーン長さ3m
- アウトリガーあり
- 手動起伏
- 電動巻き上げ
500kg吊りと350kg吊りがあり、350のタイプ2になると、ブームが長く伸びるので、荷台の反対側にも届きます。
非常に良く作り込まれていて、まさに軽トラの、軽トラによる、軽トラのためのクレーン。
しかしそれだけにお値段もなかなかのもんです。「いいものを買って長く使いたい」な発想の人に適していると思います。
株式会社シロ産業 トラッククレーン80KG
- 80kg吊り
- 鳥居設置
- ボルト複数固定(鳥居)
- クレーン長さ1.46m
- アウトリガーあり
- 手動起伏
- 電動巻き上げ
このクレーンは荷台の「鳥居」に固定するクレーンです。鳥居に固定するので荷台のスペースを犠牲にせずフルに使用できます!
しかし、吊り上げ荷重は80kgまでで重量物は吊れません。大型バイクなどは厳しいですが、原付なら吊れそう。
比較的軽いものをたくさん積む方に適したクレーンでしょう。
丸善工業株式会社 ミニクレーンMMC-300S
- 縮時300kg。伸時200kg
- キャビン後方設置
- ボルト複数固定
- クレーン長さ1.5m
- アウトリガーあり
- 手動起伏
- 電動巻き上げ
純国産品なので保証や修理の対応も充実しており、取り付け方法も丁寧に記載されています。「オートバイや農機具の回収に使えます」と明記されているので、そういった用途での使用が主になります。
もちろんアウトリガ、電動ウインチ標準装備で吊り上げ荷重は300kgです。
価格はなかなかですが、これも長く使いたい方には適したクレーンだと思います。
ショーワ イージーハンド250
- 250kg吊り
- キャビン後方設置
- ボルト複数固定
- クレーン長さ1.4m
- アウトリガーあり
- 電動起伏
- 電動巻き上げ
我が家の軽トラに搭載しているクレーンです。メリットは、旋回以外はフル電動なところ、一人でバイクの積み下ろしも楽。
取り付けから操作までの記事です↓
しかし!このクレーンはすでに廃番で、新品を手に入れることができません。
たまにオークションなんかで中古が出品されているくらいなので、手に入れようとするならオークションチェックやリサイクルショップ巡りくらいしかないです。
もちろんメーカーのサポートも終了しているので、故障したら自分で修理しなくてはいけないので玄人向けなクレーンといえます。
KIKAIYA トラッククレーン
「クレーンほしいけど、財布の中身が・・・・」な方にはこちら。
- 縮時500kg、中間250kg、信時100kg、ダブルフック時400kg
- キャビン後方設置
- 1カ所固定
- クレーン長さ1.6m
- アウトリガーなし
- 手動起伏
- 電動巻き上げ
このクレーンは比較的リーズナブルな上、電動ウインチも付いています。ただ固定する台座が狭いのと、アウトリガが付いていないので、重量物を吊ると荷台が曲がってしまう可能性が。。。
軽い荷物を吊るだけなら心配ありませんが、重量物の場合は荷台を補強して使うことをすすめます。自分でクレーンをカスタムできるDIY派な方向けのクレーンです。
軽トラ足スタンド付き電動クレーン
- 850kg吊り
- キャビン後方設置
- 1カ所固定
- クレーン長さ1.3m
- アウトリガーあり
- 手動起伏
- 電動巻き上げ
KIKAIYAクレーンに似ていて、アウトリガが搭載されたものです。
吊り上げ荷重850kgとオーバースペックですが、それほど頑丈ということみたいですね。
アウトリガがあるとはいえ1カ所固定なので、これもDIYで改造できる人向けのクレーンです。
まとめ:用途に合ったクレーンを選ぼう!中古クレーンでも状態が良ければ買い!
いかがでしたか、軽トラにクレーンを検討しているあなたにとって有益な情報になったでしょうか?
多種多様な種類が出回っていて、今紹介したのはほんの一部。
迷わないためにも 何を載せるかをはっきり決め、自分のライフスタイルに合ったクレーンを選ぶことが重要です!(金額もピンキリですし)新品で良いものがなければ中古も視野に入れましょう!
私の周りでは、重い荷物を運ぶのを手伝ってほしい、などのオファーが増えてクレーンが大活躍しています。
クレーンが活躍した記事です↓
しかしまだまだ世の中に浸透していないのが現状です。
私としては「どうしてみんなクレーンをつけないの?」と思うほど便利でしょうがありません。
重量物を積む方は検討してみてはいかがですか?
とりあえず言いたいのは
軽トラにクレーン=鬼に金棒
です!
それでは良い軽トラライフを!