突然ですがトラック乗りの皆さん、荷台のコーティングはお済みですか?
まだの方、そのまま放っておくと傷と錆が増えちゃいますよ、そうなる前に「荷台コーティング」を済ませましょう。
ベッドライナー
荷台専用の塗料のことをベッドライナーと呼びます。被膜を作り直接荷台に傷がつくのを防ぐわけです。
傷防止にポピュラーなのが 「荷台マット」です。
- コスパが良い
- 敷くだけで傷防止になる
しかし! マットだけでは錆や腐食まで防ぐことはできません。なぜならマットだとどうしても覆いきれない部分があるからです。
完璧に保護するにはベッドライナーで覆うのが一番なのです。
ベッドライナーに求められる性能
ベッドライナーが備えている性能は以下の通り。種類によって特徴が異なりますが基本的には同じ性能です。
- 耐久性
- 耐候性
- 耐薬品性
- 防汚性
- 耐塩性
- 施工性
- 無毒性
この7点を詳しく説明すると、、、
耐久性
剝がれたり劣化したりしない性能。
厚みのあるものほど強く、厚くすためにザラザラしたチッピング材が入っているものもあり。
どのライナーも下地との密着が良ければ簡単に剥がれませんが、さすがに鋭利なものが勢いよく当たったりすると剥がれる場合があります。
耐候性
荷台は常に風雨にさらされるので、屋外でも劣化しない性能です。
耐薬品性
ほかの塗料や溶剤がこぼれてもコーティングが分解したりしない性能です。
防汚性
荷台が汚れても水で洗い流せばすぐにきれいにできる性能。
表面がつるつるしたものは落としやすいが、ザラザラのものだとブラシでこすらないと奇麗になりません。
耐塩性
釣り師や漁師にありがちな「塩を含んだもの」を直接荷台に載せる機会があり、塩分によって下地が錆びたり劣化しない性能です。
施工性
ここはベッドライナーの種類によって大きく違うところです。
DIY可能なものと不可能なものがあります。
可能でも大変な工程を踏むものから、スプレータイプでシュッとひと吹きするものまで多種多様です。
無毒性
荷台を素手で触っても人体に害を及ぼさない性能。
施工中は別ですが完成後の塗料は科学的に安定しているのでほとんどの場合直接触っても問題ありません。
用途に合わせてベッドライナーを選ぼう
種類が豊富で性能面もそれぞれに特徴があります。得意な分野があればそうでないものもあります。
防錆、傷防止、泥防止、スタイル重視、経済性、どれを重視するかで選ぶ商品が変わってくるでしょう。
そこで、独自の視点で調査したもののうち、特にオススメできるものを6つ紹介します。
- どんなものがあるか分からない
- DIYで施工するにはどれがいいのか
- 何を基準に選べばいいか分からない
それではいってみましょう!
ベッドライナー・荷台保護塗装 商品紹介
LINE-X ラインエックス
アタイの知っている中で一番強力なライナーです。
「荷台保護」で検索したらまず最初にヒットするほど有名です。
その耐久性の証拠にアメリカ政府や軍などが採用し、戦車やヘリの外装にも使われています。
「USトヨタ」や「ランドローバー」では純正オプションとして採用されています。
材質は「ポリウレア」という人工的に作り出しにくい素材を、特殊な技術で塗れるように加工したものでポリウレアは安定性と強度が高く、一度固まると分解しにくい性質があります。
質感は適度に凹凸がある硬い表面で厚みは約2㎜。
以前は黒一色でしたが最近ではいくつかのカラーバリエーションがあります。
しかし、専用の道具を持っている工場に持ち込む必要があり、硬化に47時間かかるので二日ほど愛車と離れ離れに・・・
というわけで残念ながらDIY不可です。
性能に見合ってお値段もなかなか。
軽トラの荷台で15万円~なので予算に余裕がある方向けと言えるでしょう。
しかしこのレベルの塗料を軽トラの荷台に塗るのはもはや贅沢なのかもしれません。
メーカーサイトはこちら↓
ランドクルーザーやハイエースで有名なフレックスもLINE-Xを導入しています。
アウトドア系のクルマに似合いそうですよね!
タフライナー
特殊なポリウレタン樹脂を荷台にスプレー塗装します。特殊な吹き付け設備を使うので DIY 不可。作業時間は約2日間。
スプレー式なので塗りにくい溶接部の境目や空洞部もコーティングできます。
LINEーX と同じく表面はザラザラ。
カラーバリエーションは12色!
費用はLINE-Xより安く、軽トラックの荷台で 65000円~です。
うむ、リーズナブル。
LINE-Xのようなネームバリューには興味ないけど、信頼できるコーティングがしたい人向けのライナーといえるでしょう。
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ラプターライナー
表面を塗膜で保護する点では LINEーX やタフライナーと同じです。表面の質感もザラザラ系でカラーは黒と白の2色展開。
そしてこれは、、、
DIY 可能です!
しかし一つ条件が、、、
空気の力を利用し車体に吹き付けるので、コンプレッサーが必要です。
↓コンプレッサーは家庭用100Vで十分。容量は30Lあれば御の字。
水分除去フィルターも使いましょう。これがないとガンから水滴が出てきて上手く塗れません。
DIY可能なんですが、 施工自体簡単というわけではありません!
塗装を経験した方はお分かりでしょうが、塗りムラを出さないように吹きつけるのって結構難しいですよね。
例えば
- 塗りすぎて塗料が垂れてしまった
- くぼんだ場所にうまく塗料が乗らなかった
- 被膜の厚みが均等にならなかった
- 服に塗料がついてしまい大変なことに
こんな経験あるんじゃないでしょうか?
このようにDIYにはデメリットがあることも覚えておきましょう。思い通りに仕上げるには最低限の塗装テクニックが必要ですよ。
そして、1L缶単位の販売で、軽トラの荷台を塗るには4缶ほど必要に。。。
親切に4缶セットで売られています!
DIY派でコンプレッサーをすぐに用意できる方にはオススメの商品です。
メーカーサイトはこちら↓
SCコート
安心の国産製で、5層構造の水性塗料でしっかりガード。やや弾力のある表面で前者の三つとは少し違う仕上がりです。
これも働く車用に開発されたもので、塩水をかぶる漁師のトラックによく施行されるみたいです。
そしてこれもDIY 可能です。
さらにラプターライナーと違い、コンプレッサーは必要ありません。
刷毛とローラーで塗ります。
刷毛で塗るDIYは塗装よりハードルが低く、塗り方を変えることによりザラザラやツルツルなど自分の思い通りに仕上げることができるのがいいところ。
カラーは灰色と白の2色展開。
施工はやや面倒、5層の被膜だけに手間も5倍かかります。しかしそれだけ皮膜が強力なので、いくつもの工程があるのは納得できます。
手順は、、
まず専用のプライマーを2回重ね塗りし、コーティング剤を塗り、乾いたらトップコートを2回重ね塗り。(もちろん下地のペーパーがけは必要です)
計5回の塗り作業があるので、時間に余裕のある方向けのライナーです。
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ヒッポーライナー
2液ウレタンをベースにした保護塗料で、カラーは黒一色です。(白があるという噂も)
DIY可能でコンプレッサーは必要ありません。
メリットは簡単に施工できること。1日あれば終わります。
1度塗りで被膜が形成されるのでSCコートに比べ手間が少なく、ローラーや刷毛で塗れるので仕上がりの質感調整も可能!
塗り始めはネバネバしていますが固まると石のようにカチカチにになります。
我が家の軽トラに塗っていますが耐久性も申し分なく、ちょっとやそっとでは剥がれません。
1.7Lで販売されてます、軽トラックの荷台なら1セットでちょうどいいです。
そしてあまり時間がかからないので、週末DIY派にオススメです!
この記事をご覧ください↓
ホルツ ラストオリューム トラックベッドコーティングスプレー MH21026
これはスプレー式の保護塗料でカラーは黒一色です。
特徴は何といっても簡単に塗れること!ローラーでグリグリする必要はありません!
被膜はザラザラで、ぱっと見ラプターライナーやヒッポーライナーと見分けがつきません!
また同じような種類でチッピングコートという商品もありますが、性能にあまり違いがないためこれについての説明は省きます。
吹き付け式なのでラプターライナー同様、 塗装テクニックが必要。
耐久性は前に紹介した本格的なライナーには負けますが、固まってしまえばそこそこ頑丈。
本塗りにはいささか不安なので、私は塗装が剥がれた際の補修用という一時しのぎ的使い方をしています。
↓塗るタイプもあり、スプレーより安価。
荷台塗装・ベッドライナー まとめ
いかがでしたか?色々ありすぎて悩みますね。
結局は「荷台保護にどこまで本気になれるか」で選ぶライナーが決まってくると思います。
当たり前ですが、DIYで施工する場合は下準備として荷台のやすりがけと脱脂、マスキングは必ずやりましょう!
これができないとどんな良い塗料もすぐに剥がれてしまいますよ。
最後にそれぞれの特徴を分かりやすく表にまとめたので、これから荷台保護に挑戦する方は参考にしてください!