うるしかぶれの画像がたくさん出るので注意。苦手な人は読み進めないでください。
【閲覧注意】さわるとかぶれる!ハゼの木に注意!
↑これがハゼの木
- 葉が左右対称
- 葉に毛がない
- 葉にギザギザがない
- 枝が赤っぽい
- 紅葉がきれい(赤)
生命力が強く道端や山際に普通に生えてるので注意!荒地にも真っ先に生えてくる「パイオニア植物」の1つで、田舎では遭遇率の高い木です。
成長すると樹高15m以上の大木になります。
↑道端のハゼ。
ハゼ負けの原因はウルシオール
ハゼの木には「ウルシオール」という成分が含まれていて、それが皮膚に触れるとかぶれます。
これを「うるしかぶれ」といいます。
ハゼの木以外にも ヤマハゼ・ウルシ・ヌルデなども「ウルシオール」を含んでいて、皮膚の弱い人は近くを通るだけでかぶれます。
これはヌルデの葉↑ 枝にヒレがあるのが特徴。
ウルシオールは乾くと毒性がなくなるので、漆器やろうそくではかぶれないんですね。
ウルシオールは黒い液で、性質は油に似ており、皮膚につくとなかなかとれません。
赤チンをご存じの方ならよくわかると思いますが、赤チンって皮膚につくと細かいしわまで浸透しなかなかとれません。 そんな感じです。
うるしに触った直後なら対処法アリ
時間がたてばたつほど取れにくくなりますが、うるしに触れた「直後」ならどうにかなります。
皮膚についたうるしを落とす方法は、
良質なツバキ油で洗い落とす。
これ一択。
この方法は漆職人もやっていて、作業前と作業後に行うそうです。
- 石鹸で洗う→うるしがのびて範囲が拡大
- たわしでこする→皮膚が傷ついてうるしが浸透する
うるしかぶれの症状は?
もうね、すさまじく痒い!!
常に広範囲を蚊に刺され続けている感じです。
患部はぶつぶつががたくさんでき、 リアルに夜も眠れません。
かきむしると一瞬だけ満足感を得られます。
しかしその後範囲が広がり、大げさでなく3倍増しの痒さが襲ってきます。
“かゆい→かきむしる”ってのは本能的欲求ですよね、これがダメってんだから、もはや拷問です。
ここがうるしかぶれの辛いとこ。
うるしかぶれの予防法は?
対処法は「生のウルシオールに触れないこと」です。
- うるしの木に近寄らない
- 木を見分けれるようになる
- 肌の露出をなくす
よくあるのが「登山」などで知らずにうるしに触れるパターン。山の中に入るときは長袖、長ズボン、手袋は必須です。
うるしにかぶれやすい部位は皮膚の柔らかい部分で、手首、腕の内側、首、顔などです。
日常生活で生のうるしに触れる機会がある人は
- 登山者
- 林業
- 漆器職人
- 山菜摘み
- 草刈り
薪ストーブの薪を作るときにハゼ負けした話も聞きます。
かぶれてから試した治療法
せっかくかぶれたのだから笑 人柱となるべく効果があるとうわさの方法を試しました。
- アロエ
- ドクダミチンキ
- 塩水に浸す
- 馬油
- 水ぶくれの汁を飲む
火傷に効果のあるアロエを塗りまくったものの、、うるしの前では撃沈。
よく言われる「対うるし民間療法」ですが、 結局この中で「効いたわぁー」ってのは一つもなし。
しいて言うなら「馬油」を塗ると保湿され水ぶくれがやぶれにくくなります、何もやらないよりマシかなーといった感じ。
「水ぶくれの汁を飲む」ってのは古い言い伝えで、毒を盛って毒を制す的な手段です。結構勇気がいりました(‘Д’)
最終的に病院へ行ました(‘Д’)
治りが早くなるというよりは、かゆみを抑えこんでくれた感じです。
夜も眠れるようになり、ずいぶん楽になりました。
症状のランク4段階
症状の度合いを勝手にフェーズ1から4までの4段階に分けました。1~4に行くにつれひどくなる感じです。
フェーズ1 赤くなる
この辺だと治りもはやいです。かゆさもあまりなし。
フェーズ2 小さなぶつぶつ
小さなブツブツ かきむしると水ぶくれに成長します。モーレツにかゆい!!
フェーズ3 水ぶくれ
みずみずしさを帯びてます。この辺から痛みを伴います。
フェーズ4 びらん ただれ
水ぶくれが破れて浸出液がダラダラの状態です。包帯してないとばい菌が入ってしまいます。
包帯しても黄色の液が染み出してきます。
どうしても痒い時
わかりますよ、その気持ち。どうしても痒いと無意識に触っちゃうんですよね。
我慢できない時に僕がやった方法は
- 冷たいシャワーをあてる
- 冷水に浸す
特にシャワーは程よい刺激でめっちゃ気持ちいい! つかの間の楽園気分を味わえます。
でも強くあてると増幅するので注意!!
共通して言えるのが「温度を下げるとかゆみが和らぐ」ってことですね。
うるしかぶれが治るまでの記録
お待たせしました!
うるしに触れた日から治るまでを時系列で追っていきます。
症状が出始めたのは2日後
うるしに触れて2~3日後にかぶれます。数日後に気付くパターンがほとんど。
腕全体に小さなぶつぶつと耐え難いかゆみが襲ってきます。
3日後 目と喉も痛い
腕全体が赤くなり硬めの水ぶくれが広がってます。
目と喉が痛くなりました。後から聞くと「アナフィラキシーショック」と呼ばれる危険な症状だったらしく。はやく病院に行っておくべきでした。
4日後
水ぶくれが成長してきました。眠れない日が続きます。
5日後 拡大中
まだ広がってます。ここで病院へ、
ドクターの「こりゃひどいねー!」の一言が耳に残ります。
6日後 ひじに水がたまる
薬のおかげでかゆみおさえられてます。しかし、数時間しか持たず、薬が切れたのがはっきりわかるくらいかゆくなり始めます。
ひじをつくとボヨボヨしていて、水がたまっていることに気づきました。
7日後 かぶれのピーク 夜中に熱がでる
体中がだるかったので熱を測ると37.5度ありました。 うるしが原因かはわかりませんが、体が弱ってたんだと思います。
この状態で生活します。
ガーゼがべとべとに( *´艸`)
8日後 回復の兆し 赤みが若干ひいてきた
まだまだかゆいですが、昨日より見た目マシになった気がします。
9日後 水ぶくれが引いてきた
10日後 水ぶくれがかさぶたに変化
11日後 急激に良くなっている
やっぱり薬のおかげ?? 日に日に改善していくのがわかります。
12日後 まだかゆい
13日後 かさぶたがなくなった
14日後 もうかゆくない
これ以上観察してもあまり変化なさそうなので、やめました。
跡が残ってますがいずれ消えてくれることを願ってます。
完治まで約2週間かかりました!!
まとめ うるしにかぶれないようにしよう
衝撃的な写真ばかりでしたが漆かぶれの恐ろしさを伝えるためにあえて載せました。
まずは漆に近づかないことが大事。近づかなければかぶれることはないのですからね。
僕はすぐに病院に行かなかったから悪化してしまったのかもしれません。漆にかぶれたらすぐに病院に行くことをお勧めします。
重い空気で終わるのも嫌なので、最後に我が家のニャンずを
それではよい田舎暮らしを!!