薪作りの小枝切り用として購入した「マキタME230T」片手で持てるし取り回しもいいので重宝してます。
放置竹林に立ち向かう!竹やぶ整備の方法と心強い道具を紹介します
実際に活躍してる記事はこちら↑
いつものように作業してると突然ガイドバーから煙が出だしたのです。
あわててエンジンを止めると木の焦げた臭いが漂いソーチェンからも煙が出てました、目立て不足か?と思いましたがついさっきやったばかりなのでそれは考えられません。
よく見るとソーチェンにチェーンオイルがついてない、そしてチェーンオイルのふたを開けると全然減っておらず満タンのままではありませんか!
そう、チェーンオイルが出てなかったのです。
煙の原因は「チェーンオイルが出てないことによるソーチェンの過熱」でした。
チェーンオイルの役割は
チェーンオイルとは、チェーンルーブとも呼ばれるオイルのことで、チェーンソーのチェーンの回転をスムーズにするために使用される潤滑油のことを指しています。このチェーンオイルがどのような役割を果たしているのかと言うと、チェーンの回転により生じる摩擦抵抗を軽減することで、チェーンの摩耗や摩擦の発熱を防止することができます。 アグリズホームページ
てことは“煙が出はじめたとき=チェーンオイルが出なくなったとき”と考えられます。
そうであるならば時間も経ってないので刃やガイドバーの焼き付きも免れている、、、ハズ。
マキタチェーンソーME230Tの修理
分解してチェーンオイルが出ない原因を探ろう
原因が分からなければ修理のしようがありません。まずはチェーンオイルを送り出す装置「オイルポンプ」にアクセスします。
ドライバー
アジャストピンレンチ
プーリーホルダー(なければドライバーでも)
この3つだけ
アジャストピンレンチはグラインダーの刃を外すときに使う道具、今回は本来の使い方から外れますがクラッチをはずすときに使用します。
あとはエアブローでゴミを飛ばしながら分解するのにコンプレッサーがあれば便利!
それではいってみましょう!まずはガイドバー側のサイドカバーをはずします。
10㎜ナットとツメで固定されてるよ!
あ、チェーンブレーキを解除しておかないとカバーがとれないから注意だよ!
次にリコイル側のカバーもはずしましょう。
ガイドバーとソーチェンをはずす
部品はなくさないようにまとめておきましょう。
クラッチのはずしかた
ここまでは楽勝ですね、普段のメンテと変わりません。
問題はココから、オイルポンプにたどり着くには“クラッチ”をはずさなくてはなりません!
ここでアジャストピンレンチの出番、これをクラッチに差込んで回します!
そしてそのまま回しても空回りするので反対側、つまりフライホイールが共回りしないように固定しなければなりません。
時計回りで緩みます、ここは逆ネジなので注意。
これで空回りしなくなりました。
やり方はいくつかあるようですがこの方法は邪道です、ヘタするとフィンが割れてしまうので心配な方は修理依頼してください。ホームページにも「個人で分解せず店舗に修理依頼してください」と記載があります。分解するなら自己責任で、真似して割れても責任は持てません。
クラッチには表裏があるので注意! アタイは分かるように印を入れました!
さてここでひと段落、、、いえ油断してはいけません、ここからは細かい部品のオンパレードです、ワッシャーやベアリングなど普段見慣れないパーツをはずしていくので無くさないようまとめておきましょう。
さあもう少しでオイルポンプです。クラッチがはずれるとオイルポンプカバーがはずせるようになりこの下にオイルポンプがあります。
カバーを外すと、、、
オイルポンプのお目見えです!
チェーンオイルはウォームギアから赤丸のギアに動力が伝わって矢印の方向に押し出される仕組みです。チェックしてみたところ、ギアに異常はなし、管に詰まりもありませんでした。
チェーンオイルが出ない原因はウォームギア
オイルポンプが原因じゃないということはポンプに力が伝わってないことが考えられます。その役割を担うのは「ウォームギア」という部品。
よく見てみると、、、
ギアの山が欠けてるー!
原因発見!そしてささやかな疑問、、、
オイルポンプのギアは鉄製なのになぜウォームギアだけ樹脂製なの?鉄製にすればこんなトラブルも少なくなるんじゃ? 放熱の関係?摩擦の関係?コスト?重量?
どなたか教えてください!!気になって夜も眠れません( *´艸`)
発注した新品のウォームギアとの比較
溝がすり減ってますね、、、これじゃ噛みません。
組付けは分解と逆の手順、ウォームギアとニードルケージに耐熱グリースを塗布しておきました。
完成! 早速試運転!
ちゃんとオイルが出てます!修理成功!
ME230Tパーツ発注の方法
手順は
①パーツリストを手に入れる
②パーツリストで部品番号を調べる
③ホームセンターで注文する
という流れです。
メールでパーツリストを送ってもらう
兎にも角にもパーツリストをGETしましょう。
アタイは「マキタお客様サービスセンター」に電話したけどメールで問い合わせたほうが断然早いです!
まずはホームページにアクセスします。
右上の「お問い合わせ」をクリックします。
赤丸をクリック。
「同意する」をクリック。
するとこのような画面になります。上から順に入力し、
①は欲しい機種の型式、今回の場合「ME230T」と入力。
②に「部品を注文したいのでパーツリストを送信願います」と入力。
すべて入力したなら③の確認するをクリックし送信します。
こちらから入力画面にとべますよ↓
パーツリストで部品番号を調べる
問い合わせた次の日に送られてきました!思ったより早いです。
パーツリストはPDFで分解図と部品番号一覧表があります。
手順は
ウォームギアはどこかな、、、
ありましたっ!78番!
一覧表で78番を見ると、、、 221422-3が部品番号です。 450は価格 2300は修理依頼した時の値段です。
ホームセンターのサービスカウンターで注文する
購入店じゃなくても対応してくれます。
必要なものは、
部品番号
の2つだけ、代金は後払いです。
注文票に型式と部品番号を書き込んだらあとは店からの電話を待つのみです。
購入店でないと対応してくれない店舗もあります、気になる方は事前に問い合わせてください。
発注から4日で届きました!
マキタチェーンソーME230Tの修理まとめ
時間はかかりますが「素人でもこのくらいの修理なら簡単じゃん」ってのが素直な感想でした!
しかし何度も言いますが「個人で分解はしないでください」とあります。
修理が苦手な方はお店に依頼するのが吉ですね。
しかしパーツ注文できるってことは個人で修理することが暗黙の了解になっているのでしょうかねぇ。
ちなみに今回の修理は 部品代の420円だけでしたが依頼すると2400円かかります、手持ちの工具がゼロなら揃えるより依頼した方が安上がりですね。
今回故障しましたが、ME230Tはトップハンドルチェーンソーの中ではよくできた部類だと思います、片手でスパスパ切れるので小枝の処理がストレスじゃありません。
メインのチェーンソーを持っているなら2台目はぜひ小型のトップハンドルチェーンソーをGETしてみてはいかがでしょうか?
それでは良いチェーンソーライフを!
ウォームギアが、樹脂なのは、クランク軸を壊さないようにするためです。
と言うことは、ポンプに異物を噛んで動き難くなった時に削れます。
オイルタンク、内部洗いましたか?
オイル補給時、異物混入しないよう注意してますか?
って事です。
やはり、きちんとした理由があったのですね! 教えていただきありがとうございます、これで夜もぐっすり眠れそうです。 “オイルタンク、内部洗いましたか?
オイル補給時、異物混入しないよう注意してますか?”→ドキッ、早速明日にでも清掃しようと思います!