薪小屋の床をコンクリートにしました!
小屋の広さは約2坪、1年分の薪をストックしている貯蔵庫です。
でも「薪小屋」とはいったものの、もとは納屋だったのを無理やり改造してるので、
床は布基礎、うすいコンクリートが敷かれているけどひび割れ&段差だらけで使い勝手悪し。
おまけに低いので雨の日は水たまりができる始末。
カゴ台車はコレ↓
ってことでDIYで土間打ちに挑戦することにしました!
この記事は、初めて土間打ちする方向けに、
- DIYで土間打ちしたい
- 土間打ちの工程
- ミキサー車の手配
についてお伝えできればと思います!
土間打ちの手順・方法
工程は以下の通り
- 砕石を敷いて転圧
- 勾配のレベルだし
- 型枠設置
- 面木をいれる
- メッシュ筋を敷く
- 生コン打設
- コテ仕上げ
- 型枠はずす
さらっと書いてますが、 一つ一つに素人ならではのドラマがありました(‘ω’)ノ
それではいってみましょう!
砕石を敷く
今の床より10㎝近く上げるので、砂利を敷きます!
「かさ増し」目的の砂利なので種類は何でもOK!
アタイは畑から出た砂利を使いましたよ、資源の有効活用!
メッシュ筋を乗せる
コンクリートの厚みが5㎝あれば車が乗っても割れないそうですが、ワイヤーメッシュをいれるとさらに強固になります。
そして 硬化時の収縮によるひび割れ防止にもなります。
この小屋は車が入る予定はありません、入れてもせいぜい薪割り機(100キロ)くらい
だからそこまでする必要ないかもしれません、
しかし、
小さいころから「浅い川も深く渡れ」と教わってきたアタイは念には念を欠かさないと決めているのです(‘ω’)ノ
薪割り機についてはこちら↓
メッシュ筋はホームセンターで、1枚400円
入り組んだ場所はカット↓
ワイヤーメッシュを切る時はグラインダーよりクリッパーが便利!ブチブチ切れます!
ここで敷き詰めるときのポイント!
- 地面より少し浮かす→中層にあることで強度がでる
- ワイヤーメッシュ同士を針金でつなげる→境目からのひび割れを防ぐ
メッシュ同士を針金で固定&ピンコロ石を置いて浮かせます。
針金を巻くときはハッカーを使うと強く締め上げれますよ!
メッシュは基礎打ちのときにもつかいました↓
勾配をつけてレベルを出す
勾配とは傾斜のこと、レベルとは床の高さのこと
水たまり防止のためニャ!
もし完全にフラットだと水が流れずいつまでも濡れたままになるだろ?
そうなると、コケやカビが生えてしまい、床が滑りやすくなって危険なんだニャ
んでどのくらいの勾配なら水が流れるかというと、
約2%あれば水は流れます。
薪小屋の奥を高くして出口に向かって低くなるようにします。
奥行4mなので、8cm下げれば2%ですね。
まず奥をどのくらいの高さにするかを考えて、壁にマジックで線を引き水糸を固定
出口に杭を打って水糸が水平になるように印をつける
そこから8cm下に印をつけ、水糸をはれば2%勾配の出来上がりってわけ!
途中のブロックにも線を入れます。
今回は水平器&水盛り管というアナログな手法でレベル&勾配を出しました。
でもレベル出しって、シビアだし地味だし、時間かかるんですよね、、、 アタイは嫌いです。
チャッチャと終わらせたいと思っているあなた。
ぜひレーザー墨出し器を使いましょう。
アナログの半分以下の時間で終わらせることができます!
グリーンレーザー墨出し器 なら簡単にレベル出し可能!
型枠を作る
お次は木工~
堤防を作るため、塗装コンパネを土間の形に合わせて切ります。
型枠は最後捨てるので、生コンをせき止めさえできればなんでもOK!
ですが、
あと生コンの圧力をあまくみちゃダメ!
決壊しないようビスで板同士をつなげる&石を寄せて倒れないようにすべし!
面木を固定する
面木とは、コーナーが滑らかになるように角を45度に面を取ったり、凸部を丸くするためにいれる部材。
滑らかにすることで、
- 角が鋭くならない(危なくない)
- 欠けにくい
ようにするためです。
45度を使いました、
材質は発泡スチロール?軽いです。
これを型枠に小さい釘で固定。
生コンと融合しないよう 釘は面木の中に埋もれさせましょう。
これで下準備は完了です!
生コンを発注する
さてあとは生コンを流し込むだけ、
用意するものは
- 1輪車
- スコップ
- 長靴
- プラこて(モルタルこて)
- スポンジシューズ
そして
気合い!!(どこで使うかは後ほど)
というわけで近くの生コン屋にTEL
いきなりタメ口でいかにも「職人」って感じの声をしたおじさんが出ました。
しかも小型、大型って何のことかさっぱりわかりません、
きっと生コンの量のことではないかと思い
んなら配合はまかせとき
ぜんぶで31350円ね 前日もっかい電話するわ
ほんなら
最後はぶっきらぼうに電話を切られましたよ、なかなか怖かったです。
顔を見たことありませんが、ぜったい酒強い系の人です。
、、、、、、、
というか 分からないことだらけの電話でした
かろうじて分かったことは代金が31350円ってことくらい
大型って何トン車?
そして
配合って何???
もしかして美容液のように、モイスチャーミルクでも入っているのでしょうか??( *´艸`)
生コンの配合って?
時系列は前後しますが領収書に配合の記載があったので説明します!
今回の配合は、「18−15−20N」
これは生コンの配合の表し方。
18が呼び強度
15がスランプ又はスランプフロー
20が粗骨材の最大寸法
Nがコンクリートの種類(Nは普通コンクリート)
となっています。
呼び強度
硬化したコンクリートの強さ
正確には、28日経過した後のコンクリートに予定される圧縮強度。3ずつ増えていきます。呼び強度の単位はニュートン(N)
18-21…強度は弱く、水分が多い
27-15…強度が強く、水分少な目
スランプ
生コンの柔らかさ、固まる前の作業のしやすさ
スランプが大きければ柔らかく、作業効率が良いが、その分セメントの量が増えるためにコンクリートの値段が上がる。
粗骨材の最大寸法
生コンの中には砂利が入ってるんですね、
これを骨材というんですが、その最大寸法をミリであらわしてます。
粗骨材が大きければ大きいほど強度と耐久性が増す。
しかしメッシュを入れてる場合、径が大きすぎると通らないことがあるので注意!
分からなかったら「18−15−20N」でOK! たいていの床はカバーできるわ。
生コンを打設
さあいよいよこの日がやってきました! 土間打ちは一発勝負なので緊張します。
ですがはじめに断っておきます、、、
作業がハードすぎて、生コンを投入している写真はありません( ゚Д゚)
あ、ちなみに先程の「気合い」はここで使います。
ミキサーから1輪車で運び降ろし、スコップで行き渡らせる、を全力でやります。
しかもゆっくりやってると固まりだすので時間との勝負、
大人3人怒涛の20分でした。
入れ終わってひと段落したところの写真↓
まだトロトロ、 今のうちに平面を出しておきます。
盛りすぎてるとこからすくい、くぼんでいるところに投入、んでレーキでならす。
これを繰り返すとだんだんフラットになってきます。
夕方、水分が引いてきたところでスポンジシューズを履いて進入、
このくらい乾くともうしずみません、それと同時に調整できる幅もすくなくなります。
プラごてで表面の細かい凹凸をならします。
これを機にいろんなコテを試しましたが、やはり モルタル専用のプラこてが圧倒的にきれいに仕上がると感じました。
”専用”ってだけありますね!
そして1日後
ネコの足跡が!!
3日後
6日後
カチカチに!
型枠外し
ハンマーでコンコンすると「パカッ」とはずれてくれます。
面木のおかげで上手く面取りできてました。
面木をつけずにあとからグラインダーで削るのもいいんですが、使った方が仕上がりがきれいですね。
まとめ:DIYでも土間打ちできた
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特に 生コンを投入する時がハードなので2人以上欲しいところ。
ここさえ乗り越えればあとは一人でもできるんですが、、、 とにかく仲間を集めましょう!
DIYでできそうにない場合は業者に依頼しましょう。
おすすめはゼヒトモで検索することです。 近場のコンクリート打設業者がすぐに出て、その中から日程、金額の折り合いのつく1社を選べばいいので簡単!
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最後にポイントをもう一度
- ミキサーを手配する時は大型か小型かを伝える
- 配合を聞かれるので答えれるようにしておく
- 最低限必要な道具は
1輪車
スコップ
プラこて(モルタルこて)
スポンジシューズ
それではよいDIYライフを!
生コンの配合・・
生コンのことがわかってしまえば、土木施工管理技士になれます。
もう、ホームセンターのインスタントセメントなんて、遊びみたいなものですよ。
大変な作業だったと察します。
お疲れさまでした。
5年前の家の解体で出た大型ごみを運ぶ作業以来 ハードな作業でした、”(-“”-)”
でも自分でやらなかったら知ることができなかったので、やってよかったです!
生コンの世界がこんなに奥深いなんて思ってませんでした(‘ω’)ノ