どうも、よし子です。
DIYで遮熱壁を完成させました!
素人にしてはいい具合に仕上がった! と思います(自己満足)
これから薪ストーブの炉壁をDIYしようと考えている方、手順を画像付きで載せているので参考になると思いますよ!
炉壁・遮熱壁ってなに?
遮熱壁とは薪ストーブの後方に設置されている壁のこと、
薪ストーブからの輻射熱を受け止めて家の壁の中に熱が伝わらないようにするものです。
木造住宅は壁の中にある木材に熱が伝わると、たとえ低い温度(100℃くらい)でも長い期間かけて炭化します。
これを 「低温炭化」といい遮熱壁はこれを防ぐための壁なのです。
アタイの家はストーブ後方に壁があるのでそこに遮熱壁を作ります。
ちなみに我が家は今時珍しい土壁工法。さらに炉床は土間なので加工の必要ありません。
ちまたでよく見かけるレンガや大理石の遮熱壁もいいんですが、ただの遮熱壁では面白くないので漆喰壁に挑戦します!
漆喰は不燃材料だし遮熱壁に使っても問題ないですしね。
ただ、 急激な乾燥や熱によるひび割れが心配ですが、挑戦することに意義があるのです!
遮熱壁には決まりがある
遮熱壁は法律により次のように決められてます。
- 壁の高さは110センチ以上
- 遮熱壁と家の壁の間に25ミリ以上の通気層を設けること
- 遮熱壁は不燃材料を使う
これを守った上で作っていきます。
遮熱壁を漆喰で作ります!レッツDIY!
設計
まず、壁を固定するための下地を探します。
ここにビスを打っていくので正確に位置出ししましょう。
我が家はあらかじめ多めに下地を入れてもらい、遮熱壁を支えれるよう強度を出してもらいました。
次に大まかでいいので壁の縦、横、を計測します。
我が家は縦113センチ、横143センチにしました。
横幅はある程度余裕を持たせました。
材料
設計ができたら材料を買いに行きます!
- 軽天スタッド25ミリ
- ケイカル板12ミリ
- ファイバーテープ
- 目地パテ
- カチオンシーラー
- 漆喰(スマイル)
- 木材(必要量)
軽天スタッド
プレハブの内装や、天井の骨組みとして使われるものですが、これが遮熱壁の下地に最適なんです。
丁度通気層と同じ厚みの25㎜ののものが売られています。
不燃材だし、強度もあるし、中空で通気もばっちりな優れもの!
2m1本で525円×5本=2,625円でした。
ケイカル板12ミリ
壁の材料です。この板をスタッドに打ち付けて壁にします。
板厚は12㎜がいいです。10㎜だと強度的に微妙、割れる可能性があります。
同じ不燃材料に石膏ボードがありますが、石膏自体は不燃ですがボードの表面が紙で覆われていて熱を受けると燃える可能性があるのでやめました。
1枚1280円×2枚=2,560円でした。
ファイバーテープ
漆喰が割れないようにケイカル板の目地やコーナーに張り付けるテープです。塗り壁の下処理に使われています。
50m(こんなに使わないけど)で1980円です!
目地パテ
これも漆喰を塗る時の下処理として使用します。
ケイカル板のつなぎ目をきれいにならす為です。
耐熱とは書いてませんでしたがそんなにたくさん使うつもりはないので「大丈夫だろう」と思い購入しました。
気になる方は代わりに「耐火セメント」を使いましょう。
1缶980円でした!
カチオンシーラー
これをケイカル板に塗ると漆喰が密着しやすくなります。
熱による耐性は分かりませんが、密着せず剥がれ落ちるよりマシなので塗っとこうと思います。
2Lで3000円です!半分も使いませんでした・・・
漆喰
「スマイル」という自然素材100パーセントの漆喰を選択しました!我が家の座敷の壁もこれを使ってます。
家を建てる時に決めていたことは「できるだけ土に還る素材を使うこと」でした。だから炉壁もこだわります!
土色っぽい印象にしたかったので、色はシナモンアンバーに。
これに粗めの骨材を組み合わせて塗ります!
施工
いざ施工です。いきなりですがあと漆喰を塗ればほぼ完成のところまで仕上げました!
まあ、夢中になりすぎて途中の写真を撮り忘れただけなんですが・・・
要点
ここで施工の要点をいくつか・・・
- 軽天スタッドを打ち込むとき「軽天ビス」を使えば貫通性が高く打ち込みやすい!
- 上の写真のケイカル板の境目部分の明るい白が目地パテです。ファイバーテープ部分とビス穴に入れました!
- ファイバーテープは、コーナーと板のつなぎ目に貼る。
- ケイカル板の上には、ファイバーテープ、目地パテ、カチオンシーラー、漆喰の順で塗る。
- 足元は、中央付近を1センチ浮かせて壁内の空気が下から上に抜けるようにした。
- 漆喰を塗る前にしっかりと養生する。
↑これが軽天ビス。貫通力が半端じゃないです。ヘッドは板にめり込む「フレキ」を使いましょう。
長さは実情に合わせてチョイスしてくださいね!
漆喰を塗る
さて、いよいよ漆喰を塗っていきますよ!
どどん!
漆喰はかなり厚めに塗りました。 4~5㎜くらい。
壁の厚みは17㎜。
鏝模様は適当です!適当塗りにしか出せない味わいもあるということで笑
しかし漆喰を練るのはかなり体力使います!いい筋トレになりますよ!
あとは乾燥するのを待つのみです。少なくとも24時間はそっとしておきましょう。
次の日の朝です。
だいぶ乾燥していて思わず触ってみたくなるけど我慢。
色味もイメージ通りで、鏝跡もなかなかいい感じ!
外枠は木を使います
乾いたら上の木枠を取り付けます!
木枠を取り付けました。もうすでにストーブが鎮座していますが笑。
上部は解放されていて、空気が抜けるようにしています!
ゴミ侵入防止に、余った軽天スタッドを半分切って入れてます!
スタッドを被せた状態でも、横から空気が抜けるようにしています。
スタッドはただ被せてあるだけなので、着脱は容易です。小物くらいなら十分乗せれますよ!
完成
どうでしょう、室内の雰囲気にマッチしていませんか?
DIYするのは大変ですが、完成した時の満足感がたまりませんね!
かかった費用は3万弱!
かかった時間は丸3日!
薪ストーブ設置の時、ストーブ屋さんに見てもらいましたが、この仕様で炉壁としての性能は十分だそうです!
ほっとしました。
耐久性はどうか?1年後の様子
丸1年使いましたが今のとこ大丈夫です。ストーブを焚くと真後ろの壁は手で触れないくらい熱くなるんですが、なんともなってません。
熱によるひび割れも心配なかったです。
漆喰は蓄熱性もあるみたいで、ストーブが消えても壁全体がほんのり温かいです。実は漆喰って遮熱壁に最適なんじゃないでしょうか?
まとめ
炉壁をDIYしようと考えている方、そして炉壁を漆喰にしようと考えている方、参考になりましたでしょうか。
業者に施工してもらった場合は10万~するみたいです。そう考えれば安上がりですね!
完璧にしたい人は、プロお願いした方がよさそうですね。
最後に遮熱壁を漆喰にするメリットを述べます。
- 不燃材である
- 和風建築によく合う
- 蓄熱性がある
- 耐久性がある