やっとこさ重い腰を上げて 物置小屋の外壁張りに取りかかりますよー!
早速ですが、、、
ででん!
透湿防水シートで覆われた小屋、 このままの状態で3ヶ月放置してます。近所の方からはさぞ「変わった小屋だなー」と思われていたことでしょう。
最後にやったのはドア作り↓
さて、外壁はどうするかというと、
それではレッツラゴー!
鎧張り・下見板張りとは?
鎧張りとは、杉の板を下から順に重ね合わせて作った外壁のこと。
日本家屋の外壁に使われます。都会ではあまり見かけませんが、築古戸建ての多い郊外に行けば普通にあります。
誰もが一度は見たことあるんじゃないでしょうか?
鎧張りのメリット・デメリット
メリットは
- 高耐久
- 低コスト
- 和・洋どちらも似合う
- 施工が容易
の3つ
高耐久
近年は素材の進化で耐久性の高い外壁材が出てきたため、積極的に「木」の外壁にすること自体少なくなりました。
しかし、 築50年経過してる鎧張りの民家でも原型を保ってるのをみると、耐久性は抜群なはずです。
多少の修繕はあるものの1000年近くもそのままなのよ!
低価格
今回は杉板の幅20cm厚さ19mmを使用しました。ホームセンターで2m459円也。
1㎡あたりで計算すると、2m×2.7枚必要なので、1㎡1239円となります。
果たしてこれは安いのか???
では他の外壁材と比較してみましょう。代表的な外壁材の1㎡あたりを計算してみます。
- トタン 1400円
- 窯業系サイディング 5000円~
- スレート 2600円~
DIYで使うのはおおむねこの辺りではないでしょうか?
安価なトタン外壁でも1㎡1400円するところを見れば、鎧張りはかなり低コスト。まあ塗料代などは入れてないので実際はもう少し高くなりますが、それでも断然安いです。
和・洋どちらも似合う
経年とともに色が変化するのも味わいの一つで、徐々に趣が出てくるんですねー。これを劣化と捉えるかは個人の価値観次第ですが( *´艸`)
塗装次第でカリフォルニアの海岸沿いにあるようなアメリカンな外壁にもなりますし、無垢のまま張れば古民家風にもなる変幻自在な外壁なのです。
施工が容易
一定の間隔で板に板を重ね合わせていくだけなので、難しい作業ではありません。
しかも、完成後それなりに見えるんですね。
古民家に使われているだけあって、さも伝統工芸的な佇まいを醸し出してくれるんですよ。
鎧張りのデメリット
“施工に時間がかかる”というのが最大のデメリット。
板を一枚一枚張っていくので、パネルタイプの外壁より当然時間がかかるんですねー。
DIYで鎧張り・下見板張りに挑戦
さあ“鎧張りのうんちく”はこれくらいにして(笑)さっそく施工していきます!
- 治具をつくる
- 木材カット&塗装
- 角の仕上げ
- 板張り
必要な道具
- 治具(後で説明)
- 水平器
- インパクトドライバー
- コーススレッド黒75mm
- 引っ掛けワイヤー(これも後で)
エア―釘打ち機があれば楽勝なのですが、お高いので断念。インパクトで地道に打っていきます。
打つのは釘・コーススレッドどちらでもOK、一人で作業するならコーススレッドのだと片手で打てるので、もう片方の手で板を保持できるので効率がいいです!
治具を作る
毎回板同士の重ね幅を測らなくても規則的に同じ重ね幅にできるようにしたアイテム!
作業時間の短縮につながるニャ
「治具」をうまく説明する語彙力がなく申し訳ありません。
詳しくは天下のWikiをご覧ください→治具(ジグ)とは?Wikipedia
さて、今回作った「治具」はコレ
じゃじゃーん!!
って、これゃわかりませんよね! こう見えてなかなかのスグレモノで、これを使えば板の重なりをキッチリ3cmにできるんですよ!
どうやって使うかというと、、、
横向きで申し訳ありません。
治具のガックリに板をはめ込むと重ね代3cmで自動的に上の板の位置が決まります。
これで大量生産が可能になりました!
水性ウッドガードで塗装
見栄えを良くするため、アサヒペン 水性ウッドガードを塗っておきます。
張った後に塗ってもいいのですが、労力と時間が雲泥の差、地上で塗る方がはるかに効率的なので事前に塗っておくのが吉。
外に出る面の「木裏」に塗ります。
木表・木裏の違いと見分け方
うむ、木は湿気や太陽光などで伸び縮みを繰り返すから反りや、曲がりが出るニャ
でも、どの方向に曲がるかはある程度予測できて、「木表」「木裏」見ることでそれを判断できるニャ
鎧張りにする場合「木裏側」を表にしないと反ってしまうニャ
- 縮む
- 水に弱い
- 柔らかい
- 水に強い
- 伸びる
- 硬い
板は木表側に反るので木裏を外側にします。もし木表を外側にすると板が開いてしまい“摘み時期を過ぎたつくしの頭”のようになります。
板を張るための下準備
はやく板を打っていきたい気持ちは山々ですが、下準備が大切。
- 角のおさまり
- 水切り金物
- スターター
の3つだけは終わらせておきます。
出隅(コーナー)を作る
角の合わせ面を綺麗に作るのは結構難しい
だからあらかじめ角に木材を打っておけば、板を突き合わせるだけできれいに収まるニャ
垂木のと根太を使って角を合わせます。板の出幅より出るようにするのがポイント。今回は、板が19mmで重ねて38mm、垂木は45mmなので、7mm引っ込む仕様にしました。
水切り金物&スターターを固定
まずは“スターター”を打ちます。
スターターは一番最初の基準となる位置に打つ木で、 厚みによって鎧張りの板の角度が変わる重要な部分です。
下準備完了!いざ板張り
最初の板だけは引っ掛けるところがないので治具が使えません。
水切り金物と一段目は隙間を開けておきましょう。接触すると木が水を吸って腐ります。
何枚か入れれば隙間が一定になるし、固定した後は取り除けばOK!
2段目からは治具が使えます↓
何も考えずにできるから 作業の進み具合が一気に上がる! 治具のおかげね!
コーススレッドの位置はどこが正解?
さて、板を固定するときのコーススレッドの位置についてですが、これに関して色々な憶測が飛び交っているようですねー。
検索したところ一番多かったのがこの位置↓
上の板で下の板を押さえつける方法。
実際の写真がこちら↑重ね代を3cmとっているのでその少し上に長さ75mmのコーススレッドを打ちます。
1枚の板に上下2箇所以上打たないこと、ビスは一か所でOK!
木は伸び縮みするので、 上下に打つと完全に固定され割れてしまうからです。
板のつなぎ合わせ目が同じ場所にならないようにした方が映える!
一人で板を張るときに便利な 針金フック
一人で作業する場合、長い板を壁に押さえつけながらビス打ちするのは労力がいりますよね。
そんな時はこの針金フックに板を引っ掛けてビス止めするのです!
下の板に引っ掛けて、上の板を乗っけるだけで仮固定されますよ!
高所は脚立に登っての作業になります。危ないので、できることなら二人でやるのが望ましいです。
丸一日で一面完成!!
この投稿をInstagramで見る
まとめ DIYで鎧張り・下見板張り
いかがでしたか?なかなか渋く仕上がったと思います。 ただ、塗装は2度塗りしたにもかかわらず色むらがになってしまったので、もう一回塗らなくてはなりません( *´艸`)
実際にやってみた感想は
時間はかかるけど工程は単純!!
って感じです。
5坪弱の小屋を全部張り終えるのに要した期間は1週間。時間がかかったのはアタイの腕のせいかもしれません笑。プロだと半分くらい終わるんでしょうね笑 それより低コスト・高耐久なところが鎧張りの強み、ホントいい外壁だと思います。
見た目も渋いですし、トタンやガルバリウム、サイディングの外壁と比べると柔らかい印象になりますので DIY で実施される方はにはおススメですよ!
最近買った本↓徐々にDIYレベルアップを目論んでます!!
それではよいDIYライフを!